皆さんの周りや親などどうですか?「最近、物忘れが増えてきた」「何度も同じ内容の話をする」などそれって認知症のはじまりかもしれません。
この記事は、認知症の基本的な症状から、家族や周りの方が出来る対応までを、認知症ケアの勉強中の私が まとめました。少しでも 介護で悩んでいる方の心の支えになれればと思います。
【目次】
- 認知症とは?
- 認知症の主な症状(中核症状とBPSD)
- 具体的な対応のポイント
- 家族が知っておくと安心なこと
- まとめ
1. 認知症とは?
認知症とは、病気や障害により、記憶や思考などの認知機能が低下し、日常生活や社会生活に支障をきたすことをいいます。
高齢者に多いですが、若年性認知症(40歳から)もあります。
2. 認知症の主な症状
■ 中核症状(新しい事を覚えられないなど)
- 記憶障害(最近のことを忘れる)
- 失語(人の話についていけない)
- 失行(服を着ることに時間がかかる。道具や機械の使い方が分からなくなる)
- 見当識障害(時間・場所・人がわからなくなる)
- 判断力の低下、注意力の低下
- 実行機能障害(段取りや計画ができない)
■ BPSD(行動・心理症状)
- 徘徊
- 幻覚・妄想{物盗られ妄想}
- 怒りっぽくなる
- 興奮、不安、うつ症状
- 不眠
- 不潔行為
- 非社会的な行動
- 閉じこもり
- 無気力
- 話し続ける
- 介護に抵抗
- 幻視
- 不安・恐怖
3. 具体的な対応のポイント
- 否定しない:「さっき言ったでしょ」ではなく、「そうだったね」と受け止める。
- 安心できる環境づくり:見やすい時計、わかりやすいカレンダーなどを活用。
- 声かけはゆっくり、短く:一度にたくさん言わず、ひとつずつ伝える。
- 生活リズムの安定:食事・睡眠・トイレの時間をできるだけ一定に。
4. 家族が知っておくと安心なこと
- 症状は人それぞれ。「その人らしさ」を大切に。
- 初期〜中期での対応が大切。早めの受診と診断で支援が受けやすくなる。
- 一人で抱えないで:地域包括支援センターや介護サービスも利用を。
- 本人は 忘れる事に不安や恐怖がある事を知っててください。
5. まとめ
認知症は「治らない病気」と言われることもありますが、「その人らしく過ごす」ための関わりが何よりも大切です。BPSDの症状が少し改善すると心の落ち着きから、少し良くなったと思えることがあります。BPSD症状は、本人様の不安や恐怖などのストレスから感じ取り症状が強く出てしまう事もあります。
「パーソンセンタード・ケア」イギリスの心理学者トム・キットウッドが提唱しました。
意味:認知症の人は、
くつろぎ・結びつき・共にあること・携わること・自分が自分であることという5つのニーズが満たされることを望んでいる。と話されています。
団塊の世代が75歳以上となる2025年これから 後期高齢者(75歳以上)がどんどん増えていきます。一人で抱え込まず 他人事と思わず 地域みんなで支えて 誰もがなるりうることととらえて頂けたらうれしいです。
家族や周囲の理解と支えが、本人の安心につながります。この記事が、認知症と向き合う皆さんの少しでも助けになれば幸いです。
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