介護の現場は、時間に追われる
介護の仕事って、ほんとうに時間との勝負ですよね。
入浴介助・排泄介助の時間、食事の準備、移動の付き添い、記録の記入 などなど・・・
気づいたらもう次の予定。
一人でも手が止まると、全体の流れが狂ってしまうこともありますよね(>_<)立ち止まって考えている人をフリーズしてる人として 私は見ていて、起動まで時間かかるなぁと思いながら見ています。
私は現場で、「もっと早く動いてよ」「なんで終わってないの?」と、
つい言いたくなる場面にたくさんたくさん 出くわしてきました。もうイライラして(# ゚Д゚)イライラして
でも、それをそのままぶつけてしまうと、相手は萎縮するだけで、仕事の効率はもっとわるくなって、自分も嫌ーーーーな気持ちになり、すごくストレスでした。
結局はお互いに気まずくなり、職場の雰囲気も悪くなるんですよね。
不慣れな職員にどのように声をかけるか
声掛け方法はいっぱい悩みました。伝えたい事をストレートに伝えたからと覚えてくれる分けでもなくて、丁寧に説明しても理解できていない様子もみられ どうすれば・・・と悩みながらぶつかってきました。相手の取り方を考えながら伝える事の難しさ そこで物事をハッキリと伝えられる私としては、「提案」と「アドバイス」という教え方です。
たとえば、介助が遅い職員には
「もっと急いで!」ではなく、「他の職員と同じ動きはしないようにして」とか
「ここだけ先にやると、後が楽になるよ」
「だいたいこの時間にやると、流れがスムーズになるよ」
とか、まず基本のルーチンを覚えてもらいます。いつも時間が、付きまとう業務でもある為 具体的なコツ”や“順序を教えるようにしています。
誰だって最初は、頭の中で手順を探しながら動いています。
時間がかかるのは当然。
でも、そこを「流れ」で覚えられるように支えるのが、私たちの役目だと思っています。
工程を教えて何度も何度もやり続ける事でスピードが上がる
「速くやって」と言うよりも、
「“工程”を教えて覚えてもらう」そして数をこなしていく事が、結果的に時短になります。
たとえば:
- 移乗介助なら「声かけ→立位(立ってもらう)→踏み返し→座らせる」の4ステップ
- 排泄介助なら「物品準備(おしりふきタオル・手袋・体の下にひく汚してもいいシーツや新聞紙など)→声かけ→おむつ開封(尿か便か確認)→声かけ(「何度もすいません」など声掛け)、気分不快ないか表情確認→皮膚観察(赤くなってないか!・血液や皮膚の皮むけないか)→オムツ着用(鼠径部にそってフィットしてるか→声かけ(終わったことを教えてあげる。気分不快ないか確認」など7ステップ 排泄介助は、怖がらず、失敗を繰り返して、数をこなしていく事が馴れていくと便にもなれていきます。
これを何度も何度も繰り返し、体で覚えてもらう。
新人のうちに数をこなして早く馴れてしまった方が、早く出来るようになる最短な方法です。
失敗が怖いから、注意されると落ち込むからなどの気持ちは分かります。自信がない気持ちもわかりますが、早く出来るようになる最短は 経験を積んで、たくさん失敗して、他の人に聞いたり・やり方をマネしたりしていく事が、自分の自信がついて早く出来るようになる最短方法です。
チームとしての雰囲気作りも大切
忙しい時って、つい言葉もキツくなりがち。
でも、新人さんや不慣れな人ほど、「空気」でやりにくさを感じてしまいます。
私は、出来る限り出来た事ややれた事に
「この前のあの介助、○○が良かったね」や「苦手から逃げずにやっていると自分に自信がつくよ」など伝えるようにしています。
褒めるポイントは、少しでも見つけたら口に出す。
それだけで、「見てもらえてる」「認めてもらえてる」と感じてもらえると思うんです。自分もそうでした。
最後に:焦りとイライラをどう乗り越えるか
正直に言うと、私だってイライラする日があります。
「この忙しいときに…」と思ってしまう日もあります。
でも、
その“できない人”も、
いつかは“チームを支える人”になるかもしれません。
自分も失敗や出来ない事もあります。自分がそんなに完璧ではない事をいつも忘れず。この仕事は 1人では回せない。
焦らせることよりも、育てること 一緒に日々の業務をこなして利用者様の安全と楽しい場所を提供していい現場の雰囲気を作ることで、日々の忙しさを乗り越えられる職場になると信じています。
読者のあなたへ
今、誰かの仕事の遅さにイライラしている方へ。
その気持ちは、決して間違っているとは、思いません。私だって感情の生き物です。
でも、その感情をどう伝えるかで、自分の心の疲れ具合も変わってきます。きつい言葉や怒って言った言葉は、結果相手にも届かず、伝えた自分が嫌な気持ちになり スッキリするんじゃなく逆にモヤモヤな気持ちになっていい事ない。
「提案」・「アドバイス」教えたからと理解してくれたと思わず。相手が理解できるように 伝える(教える)そして見守る。迷いや悩みが、見られたら「提案」「アドバイス」する。その繰り返しのような気がします。
あなたの声かけひとつで、誰かの介護人生が変わるかもしれません。
これからもっと必要とされる仕事 介護の仕事を 少しでも長く楽しんでいけるよう。笑顔で頑張っていきましょう。
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