【現役介護福祉士が考える】認知症の人とのつきあい方|心が疲れない関わり方2選

介護士

このブログでは、認知症の方と日々関わっている家族や介護職員の方に向けて、心が疲れないための関わり方のヒントをお届けします。

現場で8年働く介護福祉士として、認知症ケアを学び続けている立場から、現場で気づいたことや実際に使える考え方を「2つだけ」にしぼって分かりやすく紹介します。

認知症ケアに正解はありませんが、自分を追い込まないための視点を持つことで、毎日の関わりが少しだけ楽になることを願って。少しでも「こう考えていいんだ」と気持ちが軽くなるきっかけになれたら嬉しいです。

① 人生の先輩として尊重する|認知症は”わざと”ではなく、本人も苦しんでいる

認知症の症状が進むと、同じことを何度も聞いたり、時には怒りっぽくなることがあります。しかし、その行動の裏には「記憶がうまくつながらない不安」「自分の存在を認めてほしい気持ち」があることが多いのです。

大切なのは、「人格と症状を切り離して考える」ことです。その人は決して”わざと”困らせているわけではありません。認知症により、今できないことがあるだけ。

私たちが忘れてはいけないのは、”長く生きてきた人生の先輩”だということ!親も同じだと思います。親も人間です。昔は大きかった背中も、年齢と共に守られる立場になるのですねぇ。。。

ときには目を見て、ゆっくりうなずき、「そうなんですね」と共感する。そのやりとりが、お互いに安心感や信頼関係をつくります。認知症になったからといって、すべてのことが分からなくなってしまう訳ではないことを、忘れないでほしいです。

現場でよくある「同じことを何度も聞かれる」「急に怒り出す」場面の具体的な対応は、こちらの記事に詳しく書いています。

ちょっとだけ専門知識|「中核症状」と「BPSD」を知ると楽になる

認知症ケアを学ぶ中で、「これを知っているだけで関わり方が変わるなぁ」と感じた言葉があります。それが「中核症状」と「BPSD」です。

  • 中核症状…もの忘れや、時間・場所があいまいになるなど、脳の病気そのものから来る症状。本人にも止められません
  • BPSD(行動・心理症状)…不安・怒り・帰宅願望・興奮など。中核症状に「不安」や「環境」が重なって、二次的に出てくる症状です

ポイントは、BPSDは周りの関わり方や環境しだいで、軽くなる可能性があるということ。「この人はこういう病気だから仕方ない」ではなく、「不安にさせない関わりをすれば、穏やかに過ごせるかもしれない」。そう考えると、関わり方に希望が持てませんか?

② 完璧を目指さず、休む勇気も大切

介護をしていると、無意識に「ちゃんとしなきゃ」と思って頑張りすぎてしまうことが多いと思います。特に施設職員や家族介護者は「もっとやれたはず」と自分を追い込んでしまうことも。

ですが、”完璧な介護”を目指すと心が疲れてしまいます。認知症の介護は毎日同じではなく、想定外が当たり前。だからこそ、できなかったことより「今日出来たこと」に目を向けることで、心も軽くなります。相手も自分も、完璧は無いのです。

また、休みの日は介護のことを考えないと決めるのも効果的。

  • 趣味の時間に集中する
  • よく眠る
  • 好きな人と過ごす

「自分を楽しませる」ことは決して”逃げ”ではなく、明日も笑顔で関われるための”準備”。

介護しているあなた自身が、まず自分を許し、守ることが大切なのです。

一人で抱えない|頼れる場所を知っておく

2つの考え方に加えて、家族介護をしている方にぜひ知っておいてほしいのが「頼れる場所」です。

  • 地域包括支援センター…高齢者の何でも相談窓口。お住まいの地域に必ずあり、無料で相談できます
  • かかりつけ医・もの忘れ外来…症状の変化に気づいたら、早めの相談を
  • 認知症カフェ…同じ立場の家族と話せる場所。「うちだけじゃないんだ」と思えるだけで楽になります
  • ショートステイなどの介護サービス…介護する側の休息(レスパイト)のために使っていい制度です

「人に頼るのは申し訳ない」と思う方ほど、疲れをため込みがちです。制度や窓口は、使うためにあるんですよ。

まとめ

認知症の人と関わるすべての人へ

認知症の方と向き合う時間は、一人で抱え込むとつらくなります。でも、視点を少し変えるだけで「つきあい方」はゆるやかになります。

  • 相手を人生の先輩として見つめる
  • 完璧を求めず、休む時間をつくる

これらを意識することで、心が少し軽くなるきっかけになると嬉しいです。

介護福祉士として、これからも現場と学びの中で得た気づきを発信していきます。

では、またぁ(^▽^)

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