介護士として働いていると、毎年いろいろなことがありますが、2025年はとくに「人との出会いと別れ」について考えさせられた一年でした。
こんにちは、tmoです。40歳から介護の仕事を始めて8年。この記事は、現場で働く一人の介護士の、2025年の振り返りです。同じ介護の仕事をしている方や、施設にご家族を預けている方に、現場の人間がどんな思いでケアをしているのか、少しでも伝わったら嬉しいです。
2025年は”別れ”を深く感じた一年だった
介護士として8年以上働いてきて、2025年は特に「別れの重さ」を感じた年でした。
介護の現場では、出会いと別れが必ずセットで訪れます。しかし、その時期は誰にも分からず、何年働いても、慣れることはありません。
施設を長く利用してくれた利用者さんとの別れ
介護士になったばかりの頃からお世話していた利用者さんが、今年旅立っていきました。
その方の姿が今も浮かび、胸に残ります。人生の先輩として、素敵な言葉や「人生とは何か」を、いっぱい教えてくれた方でした。
頭では「いつかこの日が来る」と分かっていても、長く関わった方との別れは、職員にとっても本当に大きな出来事です。
今この時、かかわる時間を大切にする理由
高齢者の方は、明日どうなるか誰にも分かりません。
だからこそ、今日のかかわり、今日の声かけ、今日の笑顔を丁寧に届けたい。そんな思いが、改めて強くなった一年でした。
介護職を続けていると、「日々の当たり前の生活」がどれほど大切か、思い知らされます。いつもどおりに朝ごはんを食べて、いつもどおりに「おはよう」と言い合える。その当たり前は、実は当たり前ではないんですよね。
介護士の仕事は「人との繋がり」そのもの
介護は、ただの作業ではありません。
その人の人生の終盤に寄り添い、心と心をつなぐ仕事です。
利用者にとって小さな出来事が宝物になる
- 手を握り返してくれた温度
- 何気ない一言
- ふと見せてくれた表情
- その人らしい仕草
こうした小さな瞬間が、私にとって仕事を続ける理由になっています。
忙しい日ほど、業務に追われて「こなすケア」になりそうになります。それでも、利用者さんの笑顔ひとつで原点に戻れる。そのことは、こちらの記事にも書きました。
別れの悲しみと、どう付き合っていくか
同じ介護職の方の中には、利用者さんとの別れがつらくて、心がすり減ってしまう方もいると思います。私も、平気なわけではありません。
私の場合は、こんなふうに自分の心を守っています。
- 気持ちを書き出す…モヤモヤや悲しさを紙に書くと、心の中が少し整理されます
- しっかり寝る…疲れた心に、睡眠はいちばんの薬です
- 休みの日は仕事から離れる…罪悪感を持たずに、自分の時間を過ごします
詳しくは、この記事にまとめています。
介護現場でイライラしないコツ|8年働いて見つけた心を守る3選
悲しいと感じるのは、それだけ心を込めてケアをしてきた証拠です。どうか自分を責めないでくださいね。
自分もいつか歳を取る。だからこそ考える「理想の施設」
介護士として働きながら、ふと考えることがあります。
“もし自分が利用者になる日が来たら、どんな場所で過ごしたいか?”
入所したくない、避けたい施設とは
- 急かされる
- 自分の気持ちが置き去りになる
- 作業のようなケアをされる
そんな場所には行きたくない。これが正直な気持ちです。
自分が入所したいと思う施設とは
- ゆっくり話を聞いてくれる職員がいる
- 自分のペースを尊重してくれる
- 心が落ち着く安心感がある
- “自分らしさ”を大切にしてくれる
未来の自分が安心して通える施設を、今の私たち介護士の手でつくっていく。それが、今のケアを見直すきっかけにもなっています。
2025年、介護士としての原点に立ち返った
出会いも別れも、全部が私の糧になっています。2025年は、介護士としての姿勢をもう一度思い出せた一年でした。
2026年も、目の前の利用者さんの”今日”を大切にしながら、心の通うケアを続けていきたいと思います。
離職率や日々の業務の忙しさの中で、もう少しこの仕事を続けられるよう、健康管理をしながら、心のケアもしながら、続けていきたいと考えています。
2025年ありがとうございました。2026年も「介護士の心の声」を宜しくお願いします。

