この記事のゴール
仕事とお金で、子どもをどこにも連れていけない。「ごめんね」ばかりの子育てをしているあなたに、「それでも、ちゃんと伝わっている」と知ってほしい。罪悪感だらけだった私の子育てと、子どもたちが教えてくれたことを書きます。
こんにちは、tmoです。母子家庭で2人の子どもを育てながら、介護の仕事をしてきました。
今日は、ずっと胸の奥にあった「罪悪感」の話をします。正直、書くのに勇気がいるテーマです。でも、同じ気持ちで今日もがんばっているママがきっといると思うから、書くことにしました。
どこにも連れていってあげられなかった休み
夏休み。ゴールデンウィーク。世の中が「家族でお出かけ」の話でにぎわう時期が、私はいちばん苦手でした。
介護の仕事は、土日も祝日も関係ありません。世間が休みの日ほど、シフトは埋まります。そして、たとえ休みが取れても、旅行やレジャーに使えるお金の余裕はありませんでした。
「よそのおうちは、みんなで出かけているのに」。連れていってあげられない申し訳なさで、休みの日なのに心が重い。そんなことが、何度もありました。
いちばん重かったのは「親の都合で離婚した」という罪悪感
そして、どこにも連れていけないことよりも、もっと重い罪悪感がありました。
離婚は、親の都合です。子どもたちが選んだことじゃない。それなのに、いちばん環境が変わって、いちばん我慢をするのは子どもたち。「私の決断が、この子たちから普通の生活を奪ったんじゃないか」。その思いは、簡単には消えませんでした。
それでも「言わない」と決めていた言葉
罪悪感だらけの子育てでしたが、ひとつだけ、自分の中で固く決めていたことがあります。
それは、「生まなきゃよかった」という類いの言葉を、絶対に言わないこと。
どんなに疲れていても、どんなにお金がなくても、どんなにケンカをしても。「あなたたちのせいで」という言葉だけは、口にしないと決めていました。生まれてきたことを、この子たちが一瞬でも「悪いこと」だと思わないように。それだけは、守り抜きたかったんです。
「ママとパパのいいとこどりだよ」と伝え続けた
もうひとつ、意識して伝え続けた言葉があります。
「あなたたちは、ママとパパのいいとこどりの子どもたちだよ」
離婚しても、子どもたちの半分はパパでできています。パパのことを悪く言えば、子どもたちは自分の半分を否定されたように感じてしまう。だから、いいとこどり。そう伝えたし、実際に心からそう思っていました。
子どもたちは、ちゃんと育っていた
「構ってあげられなかったから、この子たちに何か足りないものができてしまうんじゃないか」。ずっと、そう心配していました。
でも、大きくなった子どもたちを見て、気づいたんです。2人とも、自分で考えて、自分で行動できる子に育っていました。いい事と悪い事を、誰かに言われる前に自分で考えられる。その成長を見たとき、「ああ、ちゃんと伝わっていたんだ」と思えました。
私が構ってあげられなかった時間は、もしかしたら、子どもたちが「自分で考える力」を育てる時間になっていたのかもしれません。今では、ママよりしっかりしています(笑)。
私たちを支えてくれたのは「親より近くの他人」でした
それから、これだけは書いておきたいことがあります。私たち親子は、私ひとりの力で生きてこられたわけではありません。
頼れる親がいなかった私を支えてくれたのは、職場の人や、出会った人たち。まさに「遠くの親戚より、近くの他人」でした。人に頼れるようになるまでの気持ちの変化は、「弱さを見せたら、心が軽くなった」という記事に詳しく書いています。
あの頃の私に、いま伝えたいこと
もし、罪悪感で押しつぶされそうだったあの頃の自分に会えるなら、こう伝えたいです。
働き続けてくれた自分の体に、感謝。支えてくれた周りの人たちに、感謝。そして子どもたちよ、こんなママから、ママよりしっかりした子どもたちに育ってくれて、ありがとう。
旅行に連れていけなくても、豪華なものを買ってあげられなくても、伝わるものは、ちゃんと伝わっていました。
同じように「ごめんね」を抱えているあなたへ
いま、「どこにも連れていけなくて、ごめんね」と思いながら働いているあなたへ。
あなたが毎日働いている背中を、子どもはちゃんと見ています。言葉にできなくても、伝わっています。だから、罪悪感で自分を責める時間を、少しだけ「自分をほめる時間」に変えてあげてください。
私が40歳から介護福祉士の資格を取るまでの話は、「シングルマザーが40歳から介護福祉士に」という記事に書いています。よかったら、こちらも読んでみてください。
この記事で伝えたかったこと
「ごめんね」ばかりの子育てでも、子どもはちゃんと育つ。言わないと決めた言葉と、伝え続けた言葉があれば、愛情は伝わる。そして、がんばってきた自分の体と、支えてくれた周りの人に、どうか感謝を。

