【現役9年目】長く働いてきた人が辞めてしまう職場!尊敬する先輩はなぜ消耗したのか

介護士

この記事のゴール
「いい人ほど辞めていく職場」で消耗しているあなたが、自分の心を守る働き方のヒントをひとつ持ち帰れること。

こんにちは。現役9年目の介護福祉士、tmoです。

先日、長く一緒に働いてきた先輩が、職場を去りました。

私が介護の仕事を覚えたころ、「この人の真似をしよう」と思って、動き方も声のかけ方も見て覚えさせてもらった先輩です。

今日は、その先輩がなぜ辞めてしまったのか。そして「長く働いてきた人が辞めてしまう職場」には何が起きているのか。9年現場にいる私が感じてきたことを、本音で書きます。

尊敬していた先輩が、辞めていった

先輩は、本当によく頑張る人でした。

現場を回すだけじゃなくて、現場の雰囲気や仕事の流れを良くしようと、いつも考えて動いていました。

辞める理由を、本人から直接聞いたわけではありません。でもそばで見ていた私には分かります。あれは、限界だったんだと思います。

頑張りが、集中が、もう続けられないくらい、頑張っていたから。

先輩を追い込んだのは「体の疲れ」じゃなかった

介護の仕事は体力勝負と言われます。でも、先輩をすり減らしたのは、体の疲れじゃなかったと私は思っています。

先輩が現場を良くしようと必死で動いているとき、後輩たちは、正直のんきでした。

だから先輩は、いつも考えていたはずです。

  • 優しく伝えたほうがいいのか
  • きつく言わないと伝わらないのか
  • どう言えば、動いてくれるのか

これを毎日、毎回、考え続ける疲れ。伝え方に悩み続ける心の疲れ。

頑張る人ほど、この「見えない疲れ」で消耗していきます。体はまだ動くのに、心が先にすり切れてしまうんです。

人が辞めていく職場に共通していたこと

9年働いてきて、「ああ、こういう職場は人が辞めていくな」と感じる共通点があります。

それは、上に「目指したい人」「頼りになる人」がいないことです。

私の見てきた職場では、管理職が決断から逃げていました。誰かが決めなきゃいけない場面で、誰も決めない。責任を取りたくないから、みんなで先送りにする。

現場がどれだけ頑張っても、上が決めてくれなければ、何も変わりません。

先輩のように「現場を良くしたい」と本気で思う人ほど、この壁にぶつかります。頑張っても、頑張っても、変わらない。その徒労感が、いちばん人をすり減らすんだと思います。

頑張っても報われない職場のことは、こちらの記事にも書いています。
頑張っても評価されない介護施設で、辞めずに働く方法

消耗するのは、あなたが弱いからじゃない

もしあなたが今、あの頃の先輩のように疲れ切っているなら、これだけは言わせてください。

消耗しているのは、あなたが弱いからじゃありません。頑張る人を支える仕組みが、職場にないからです。

注意する役をひとりに押しつけて、決める役を誰も引き受けない。そんな構造の中で、まじめな人から順番に倒れていく。それは個人の弱さの問題ではなく、職場の問題です。

限界が来る前に、自分をケアする方法はこちらにまとめています。
【介護士のストレス対処法】限界が来る前に。私が続けているセルフケア7選

私も「これでいいのか」と思いながら働いている

偉そうに書いていますが、私自身、辞めたいと思ったことは何度もあります。

目指すものが職場の中に見つからないとき。会社にいても向上心を感じられないとき。「これでいいのか」と思いながら働いています。正直に言えば、ずっとです。

先輩が辞めたときも、心の中でつぶやきました。「あーー、またか」と。いい人から辞めていくのを、私は何度も見てきたからです。

それでも私が辞めない理由

それでも私が働き続けているのは、まず正直に、生活のためです。子どもを育てていくために、この仕事が必要だからです。

でも、それだけじゃありません。

職場のひとりひとりは、いい人なんです。敵じゃない。仕組みはおかしくても、そこで働く人まで嫌いになる必要はない。そう思えるようになってから、少し楽になりました。

そして私は、自分の心にいつも問いかけています。

  • 伝える勇気を忘れていないか
  • 言うべきことから逃げていないか
  • 自分のゴールを見失っていないか

長く働き続けるための心構えは、こちらの記事でも書いています。
【体験談】介護施設で長く働くための心構え|人間関係・人手不足とのつきあい方

「残念な職員」として、私は働き続ける

今の私の働き方を、正直に書きます。

私は会社員ですが、自分のペースを変える気はありません。会社の期待には、沿えないかもしれません。世の中の「いい会社員」の基準で見たら、私は良くない職員だし、現場を乱す人に見えるかもしれない。

それでもいい。「残念な職員」として、私は働き続けます。自分のゴールのために。

開き直っているわけではありません。目の前の利用者さんには、ちゃんと向き合う。伝えるべきことからは、逃げない。でも、会社に自分の人生の全部を預けることは、もうしないと決めたんです。

自分の「価値観マップ」を持とう

最後に、いちばん伝えたいことを書きます。

自分の価値観マップを持ってください。「自分はどうしたいのか」「どこをゴールにするのか」。それを自分の中に持っていれば、職場に振り回されなくなります。

そして、これは私が自分の人生で身をもって知ったことです。

心が病んだり、病気になったり、自分が崩れたら、困るのは家族です。でも会社は、代わりの人を見つけて回っていきます。

だからこそ、会社のために自分を壊さないでください。あなたの代わりは、家族にはいないのだから。

この記事で伝えたかったこと
・頑張る人が消耗するのは、弱いからではなく、支える仕組みがないから
・職場のひとりひとりは敵じゃない。でも会社に人生の全部は預けない
・自分の価値観マップとゴールを持てば、振り回されなくなる
・心が崩れたら家族が困る。会社には代わりがいる。だから自分を壊さないで

もし今の職場に限界を感じているなら、無理に今すぐ辞めなくても、介護に特化した転職サービスで「他の選択肢」を知っておくだけで、心のお守りになります。私のように「自分のゴール」を持って働くためにも、逃げ道はひとつ用意しておいて損はありません。

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