「介護福祉士 勉強 覚えられない」——そう検索して、このページに来てくださったのだと思います。仕事でクタクタになった夜、テキストを開いても頭に入らない。昨日覚えたはずのことが、今日にはもう消えている。「私、頭が悪いのかな」「この歳からじゃ無理なのかな」って。
こんにちは。現役9年目の介護福祉士、tmoです。先に言わせてください。覚えられないのは、あなたの頭のせいじゃありません。
私は40歳から介護の仕事を始めて、働きながら、2人の子どもを育てながら介護福祉士に合格しました。でも勉強中は「覚えられない」の連続でした。この記事では、私が何に苦しんで、どう乗り越えたのかを正直に書きます。
この記事のゴール
「覚えられない」の正体がわかって、今夜からできる小さな一歩を持ち帰ってもらうこと。
覚えられないのは、頭が悪いからじゃない
まず、これに気づいてほしいのです。介護の仕事をしているあなたは、体のしくみや認知症のことは、わりと頭に入りませんか?それは毎日、現場で実物を見ているからです。利用者さんの顔が浮かぶから、知識が体験とつながって覚えられる。
じゃあ、法律や制度はどうでしょう。現場で「介護保険法」を見たことがありますか?ないですよね。現場でやっていないことは、体験とつながらない。だから、ただの文字の暗記になってしまう。覚えられなくて当たり前なんです。
「覚えられない=頭が悪い」ではなく、「覚えられない=体験とつながっていないだけ」。まずここで、自分を責めるのをやめてください。
私が一番苦手だったのは「社会の理解」でした
正直に告白します。私が一番覚えられなかったのは「社会の理解」。法律や制度の科目です。何度読んでも、意味が頭を素通りしていく(笑)。
どれくらい苦手かというと、介護福祉士に受かったあとに挑戦した認知症ケア専門士の試験も、制度のところでつまずいて不合格になったくらいです。そのときの話は認知症ケア専門士になれなかった記事に書いています。
だからこの記事は、「暗記が得意な人のコツ」ではありません。本当に覚えられなかった人間が、それでも受かった話です。
魔法のコツはなかった。過去問を、とにかく繰り返した
期待させてしまったら、ごめんなさい。「これで一発で覚えられる裏ワザ」は、私にはありませんでした。私がやったのは、過去問を、とにかく繰り返すこと。それだけです。
ただ、やり方には工夫がありました。テキストを最初から読むのではなく、過去問から先にやって、わからなかったところをテキストにさかのぼる——私はこれを「さかのぼり方式」と呼んでいます。詳しいやり方はさかのぼり勉強法の合格体験記に書いているので、あわせて読んでみてください。
過去問から入ると、「試験に出るところ」だけを繰り返すことになります。全部覚えようとしなくていい。覚えられない私には、これが合っていました。
「毎日、最低10分でも教科書を開く」と自分で決めた
そしてもうひとつ。勉強法よりも大事だったかもしれないのが、これです。
「毎日、最低でも10分でもいいから、教科書を開く」。それを自分で決めて、3か月続けました。
「毎日2時間勉強する」なんて計画は、働きながらでは絶対に守れません。守れない計画は、自分を責める材料になるだけです。でも「10分でも開く」なら、どんなにクタクタの夜でもできる。開いてしまえば、気づいたら30分やっていた、という日も出てきます。
大事なのは、勉強の量ではなく「途切れさせないこと」。覚えられない脳でも、毎日触れていれば、少しずつ景色が変わってきます。
働きながら、子育てしながらの勉強時間
私の勉強時間は、子どもたちが寝たあとの夜の時間でした。母子家庭で、日中は仕事、帰れば家事と子育て。机に向かえるのは一日の最後のヘトヘトの時間だけです。
だからこそ「最低10分」の約束が効きました。調子のいい日は1時間、ダメな日は10分。それでOKにする。完璧じゃない日を許すことが、続ける一番のコツだったと思います。
覚えられない日は、「開くだけ」でいい
それでも、本当に何も頭に入らない日があります。そういう日は、教科書を開いて、眺めるだけでいいと私は思っています。
ゼロにしなかった自分を、ちゃんと褒めてください。「今日も開いた。えらい」でいいんです。試験勉強は、頭の戦いである前に、自分を嫌いにならないための戦いだと、私は思います。
「人間の尊厳と自立」は2問しかないから、落とせない
「社会の理解」のほかに、もうひとつ私を苦しめた科目があります。「人間の尊厳と自立」です。
この科目は出題が2問しかありません。数が少ないから楽だと思われがちですが、私にとっては逆でした。2問しかないということは、そこを落としたら取り返す場所がないということだからです。当時の私は、この2問がずっと怖かったです。
ただ、試験のしくみはその後に変わりました。今は試験科目が3つのパートに分かれていて、合格したパートは翌年と翌々年まで受験が免除されます。私が受けたころとは条件が変わっているので、これから受ける方は必ず試験センターの最新の案内を確認してください。
覚えることが苦手な私にとって、この2問はかなりの重さでした。人物の名前や年号が出てくるところは、意味を考える前に丸暗記するしかなくて、そこがどうしても頭に残らないのです。
やったことは、地味なことだけでした。毎日毎日、分からなくても過去問を解いて、答えを見て、また解く。用語は紙に書き出して、何回も書いて、声にも出しました。書くだけだと手が動いているだけになってしまうので、口に出すのを足したという感じです。
それでも年号だけは最後まで苦戦しました。ここは正直に書きますが、きれいに覚えられたわけではありません。
医療的ケアは覚えられました。想像がつく科目だったからです
反対に、同じように難しいはずなのに、なぜか頭に入っていった科目もあります。「医療的ケア」です。
私は老健で働いていたので、看護師さんがそばにいました。分からないことはその場で聞けましたし、指導してもらえる機会もありました。疑問に思ったら聞いて、調べて、それを実際の利用者さんに当てはめて考えてみる。この繰り返しで覚えていきました。
手順を覚えるときは、脳みその絵を描いていました。どの部分がどうなるのかを、絵の中に書き込んでいくやり方です。文字だけの説明だと入ってこないのですが、絵にすると場所と意味がつながるので、そこからは早かったです。
あとで気づいたのですが、医療的ケアが覚えられたのは、私にとって身近だったからでした。目の前で見たことがあるので、想像がつくのです。「社会の理解」との差は、そこだったのだと思います。
暗記が苦手なのではなく、理解しないと暗記に進めなかった
さかのぼり勉強は、正直なかなか進みません。1問さかのぼると分からない言葉が出てきて、それを調べるとまた別の言葉が出てくる。このままでは試験の日が来てしまうと、焦る気持ちもありました。
でも、続けているうちに分かってきたことがあります。私は、内容を理解しないと頭に入らないタイプだったのです。意味が分からないまま覚えようとしても、次の日には消えている。理解できたところだけが残っていました。
そう分かってからは、遠回りに見えるさかのぼりが、自分にとっては近道なのだと思えるようになりました。焦りが完全になくなったわけではありませんが、やり方に迷わなくなったぶん、手が止まらなくなりました。
それから、私は後でまとめてやるということができない人間です。休みの日に一気に、ができません。なので、どんなに眠くても問題集を開いて1問だけ解く、答えを見て理解する、と決めていました。集中力がない日も1問はやる。そう決めてしまうほうが、私には楽でした。
試験の直前に私が何をしていたかは、介護福祉士試験当日、ギリギリまで勉強しなかった話に書いています。
「社会の理解」は、そのあともう一度立ちはだかりました
ここまで読むと、最後は苦手を克服したように見えるかもしれません。でも、そうではありません。
介護福祉士に合格したあと、私は認知症ケア専門士に挑戦しました。そして、社会の理解にあたる分野が合格できず、そこであきらめました。くわしくは介護福祉士が認知症ケア専門士にはなれなかった話に書いています。
苦手なものは、資格が変わってもついてきます。それでも、介護福祉士の試験には受かりました。苦手な科目を抱えたまま受かった、ということです。
今これを読んでいて、自分は覚えられないから無理かもしれないと思っている方に伝えたいのは、全部を得意にしなくていい、ということです。私は40代から、未経験でこの世界に入りました。そのときのことは40代・未経験から介護福祉士になるまでに書いています。
まとめ|覚えられないあなたへ
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- 覚えられないのは頭のせいじゃない。現場で見たことがないものは、覚えにくくて当たり前
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- 魔法のコツより、過去問の繰り返し(さかのぼり方式)
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- 「毎日、最低10分でも教科書を開く」——守れる約束をひとつだけ自分と結ぶ
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- 何も入らない日は、開いて眺めるだけでOK。ゼロにしないことがすべて
「社会の理解」が大の苦手だった私でも、合格できました。資格を取って何が変わったかは、介護福祉士と介護士の違いの記事に書いています。しんどい勉強の先にあるものを、のぞいてみてください。
この記事で伝えたかったこと
覚えられないのは、あなたの頭のせいではなく、体験とつながっていないだけ。魔法はいらない。「毎日、最低10分でも教科書を開く」——その小さな約束を3か月守れたら、覚えられなかった私でも合格できました。今夜の10分から、始めてみてください。

